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ラフォルジュロンデコラシオン la forgerone decoration  岡本祐季(改 友紀)鉄装飾家artist    鉄に上品な繊細さ、重力から解放された軽やかさを求めて「空間が和み 気持ちが解き放たれる鉄。」を作り続けています。永遠のテーマは鉄で紡ぐ光と影の洗練された美しい世界。 シャンデリアやオブジェを制作。 ゆきぱんというフライパンも制作中。


by la_forgerone

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ラ フォルジュロン
デコラシオン 
la forgerone
decoration

鉄は美しく繊細で
軽やかで美しい。

鉄で紡ぐ光と影。
幻想的で美しい鉄の世界。

そんな新しい鉄の概念を。
糸のように紡ぎ出したい。



フランス語で鍛冶屋を意
味する le forgeron
(ル フォルジュロン)の始まり
と終わりを女性名詞風に
アレンジした造語。
男性のイメージが強い鍛
冶の仕事を女性らしい柔
らかさで包みたいという
思いを込めて
読み方も
アレンジしています。



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・CM出演
資生堂 / エリクシールシュペリエル
 → 動画★
サントリー / 金麦(広島版)

・全国番組出演
NHK / グラン・ジュテ 
BS-TBS / 女子才彩
フジテレビ /
キレイのタネ /にじいろジーン
/ こんな仕事があったんだ

・掲載本
家具と人
〜Living with Modern Crafts〜 →

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私の師匠のお話。

私の師匠は50代と言う若さで亡くなった。
癌だった。
変な咳をしてて息をするのも辛いのに
酸素の吸入器を吸いながら
「今病院行ったら当分出て来れんだろうけ~行かん」と
打ち合わせをしたり制作してたりした。
そんな師匠を無理やり彼女さんが病院に連れて行って癌だと伝えられた。
そして入院して1年ちょっとで亡くなった。

20代前半からずっと弟子として可愛がってもらっていた私は立ち直るのに数年かかった。
今でもまだ辛い。

師匠の彼女の雅子さんにもずっと可愛がってもらっていて私にとっては大切な姉のような人。
雅子さんにとっては私は娘のような感覚だと去年言われた。(年はあまり離れていない)
二人は結婚されていなかったので(師匠には離婚された奥様との間に3人の息子さんがいらっしゃいます)
二人で可愛がってくれてた私を雅子さんの中ではそう感じてくれていたみたいで
気持ちを考えるとやっぱり切ない。

師匠は何というか、ある種の魅力に長けた人で「カリスマ」とかそう言うものとはまた違うけど
とにかく人を惹きつける人だった。

女性に大モテなのは弟子としてずっと近くで見ていてすごいものがあったし、
男性にももちろん大モテだった。
人柄と言うのだろうか、とても魅力ある人だった。
私は人に不思議がられるぐらい沢山の人と知り合っているけど未だあんな人を他に見たことがない。

師の作る作品は今みても何度見てもやっぱり魅力的で「うー、やられたなぁ~」と思ってしまう。
何というか宇宙人っぽいの。
何でそこ曲げる!?
何でその形?って感じ。
絶妙な微妙バランス。
さらっとちょちょちょ、っていう感じに作って
それがいびつであったりしてもかわいい。
いびつなはずなのにかわいいと言うのはわざとらしさではなく
細部細部に師匠独特のセンスがあるからだと思う。

実際、師匠よりも上手に作られる作品や作り込まれた作品をいくつも間近で見てるけど
何というか味を感じたことがない。
綺麗で丁寧で、、、確かにうまい。
でもそれだけ。
師匠の作品に惹かれて鍛冶屋の世界に入ったので他を見てもひかれないのは仕方がないですね。汗

私の作風は
私の好きな繊細さと可愛らしさと隠れた妖艶さを私なりに形にしたいと思って作っているのだけれど
その分、したくないと思っている表現方法も沢山ある。

師匠の作る作品に惹かれた私が作りたい作品は
やっぱり綺麗なだけじゃ嫌で
私がいいと思ったラインを作るようにしてる。
じゃないと意味がない。

過度にやり過ぎず、自分の意思でここまで、と決めて作る。
職人としての自己満足では無くてイチ作家としての満足。

師匠が見せてくれてた作品の魅力、人間的魅力。
私が目指すのは私なりの魅力。
師匠みたいにはなれないし、真似をしようとは思ってはいない。まず無理…。
あの師匠みたいにはなれないもの。

でも、やっぱり作品的魅力というのは作風は違っても努力してでも引継いでいきたいし
引き継いていかねば!と思ってるのです。

教えてもらったのは技術だけじゃない。
沢山魅せてもらってる。

師匠の作品の魅力、人としての魅力。
大切な思い出としてだけじゃなくて私の糧となってる。

いろいろありますが私もがんばっていきますよ!

ふんがーっ!
by la_forgerone | 2012-03-30 18:06 | 想い